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夜月の蝶

夜月の蝶

     

泣いて泣いて
小さい子みたいに
ぼろぼろ泣いた

        ~第三章~  ティセ

お風呂入ってゆっくりした。ゆっくりした後にコウさんが焼いてくれた
パン食べて街に行った。するとかなり驚いた事があった。

『この子に似た男の子知りませんか??』

        あぁ・・・知ってるよ!!!

「嘘…ッ…」
『本当ですか!?』

         

        本当だよッ!!そっくりだ!!

「今そのこは何処にいますか!?」


         丘の向こうにある家に住んでるよ



ぼくらはまだ信じきれなかった。こんなに簡単に見つかるのか?
でも嬉しい。やっと逢えた。


         とんとんとん!!


僕は溢れる思いを一生懸命に押さえながらドアを叩いた。

《はーい。》

中から女の人の声がした。

「すいませーん」
《はいはい今あけますー。》


         がちゃッ・…

《はーい?》

ドアが開いた・・。ドアの向こうに居たのは小柄な黒髪の女の子だった。

《ぁッ!!!!!!!ティセ?》
「ティ・…セ・・・?」
《ん~…ぁ。違った!!ごめんなさい!!お兄ちゃんに似てたからw》

照れくさそうに女の子は笑った。ティセがあいつ・・・?あいつの名前は



           ティセ・・?


《ティセに御客さん?》
「・…うん」
『この子に似てるの?ティセは』
《うんッ!!!!そっくり!!》
『写真かなんかある?』
《ん~・・・わかんない・・》
『そっかぁ・・何時くらいに帰ってくる?』
《6時だよッ!!いっつも6時!!》
『待たせてもらっても良い?』
《うんッ♪》

僕は吃驚し過ぎて泣きそうになった。こんなに簡単に見つかって良いのかな
ァ・・?

まぁいいや・・。御前に会えるなら・…。


――――ここにいた?ここに居る?もうすぐ逢える・・


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